このブログを読んでくださっている方は、USCPAに興味があるけれど、英語で本当にやっていけるのか不安な方だと思います。
私も同じでした。TOEICの点数は履歴書に書ける程度にはありましたが、英語の講義を聞く、質問する、自分の理解を英語で言い直す、という場面になると急に止まります。
英語学校を知ったきっかけは、前職で監査に来ていたUSCPAホルダーの方でした。その方は、会計の説明を英語でさらっと言い換えるのがうまく、「帰国子女ですか?」と聞いたら、社会人になってから英語学校で鍛えたとのこと。
その時は半信半疑でしたが、USCPAの資料請求を始めた頃にその話を思い出しました。会計の前に、まず英語で詰まる癖を何とかしよう。そう思って、USCPA予備校と並行して英語学校へ通うことにしました。
通った期間は約8か月。週1回、1回約90分。授業料は入会金を含めて合計で20万円台前半でした。USCPAの受験費用全体から見ると小さくはありませんが、私にとっては「勉強を止めないための投資」でした。
| 通学期間 | 約8か月。USCPA予備校の講義を始める直前から、FARの途中まで。 |
|---|---|
| 受講ペース | 週1回90分。宿題と復習を含めると、平日30分から1時間ほど英語に触れていました。 |
| 当時の英語力 | TOEICは700点台。ただし、スピーキングと質問はかなり苦手。 |
| USCPAへの効果 | 講義視聴、問題文の要約、予備校への質問、AUD/TCPの長文読解で効果を感じました。 |
私は英語学校で「質問できる英語」を作り、USCPA予備校で会計を積み上げました。受験資格・科目順・費用は人によって変わるので、最初に無料説明会や資料で全体像を確認するのがおすすめです。
USCPAの始め方を見る1. 通った英語学校はどんなところ?
私が通ったのは、駅前に大きな広告を出しているような華やかな英会話スクールではありませんでした。教室は小さく、受付も最低限。公式サイトも正直かなり古く、最初に見た時は「ここで大丈夫かな」と思いました。
それでも入学を決めたのは、実際に通って英語を使えるようになった人を2人知っていたからです。1人は監査法人出身のUSCPA、もう1人は海外子会社との会議を普通に回している経理マネージャーでした。
説明会では、かなりはっきり言われました。「週1回授業に来るだけでは伸びません」「宿題をやらない人は続きません」「TOEICの点数だけを短期で上げたいなら別の方法がいいです」。営業というより、続けられるかを確認されている感覚でした。
実際に通ってみると、その言葉はかなり正しかったです。授業はゆるくありません。仕事で疲れた夜に行くと、最初の宿題チェックだけで気持ちが折れそうになる日もありました。
ただ、先生は厳しいだけではなく、なぜ言えないのか、どう分解すれば言えるのかを細かく見てくれました。英語を「なんとなく会話するもの」ではなく、「相手に正確に伝える技術」として扱う学校でした。
2. 英語学校の授業
授業はクラスや時期によって違いますが、私の場合は大きく3つに分かれていました。
- 宿題チェック
- 口頭英作文
- 要約・説明トレーニング
これがUSCPAの勉強にかなり効きました。会計英語の単語を覚えるというより、長い英文を短くつかみ、自分の理解を説明する訓練になったからです。
(1)宿題チェック
毎回、授業の最初に宿題チェックがありました。内容は、前回の例文、単語、短いビジネス表現、前置詞や冠詞の穴埋めです。
これが地味にきついです。覚えていないと、その場で止まります。言い直しもあります。会社で疲れているから、今日は準備が甘いから、という言い訳は通りません。
最初の1か月は、宿題チェックの前に胃が重くなるくらいでした。特に、冠詞を落としたり、時制を間違えたり、単数複数を雑にするとすぐ指摘されます。
ただ、この細かさがUSCPAの問題文を読む時に効きました。FARの条件文、AUDの否定表現、REG/TCPの日付や対象期間。英語をざっくり読む癖が少しずつ減りました。
(2)口頭英作文
授業の中心は、日本語を見てその場で英語にする練習でした。紙に書いてから読むのではなく、口頭で組み立てます。
例えば「その処理は当期ではなく翌期に認識されるべきです」のような文を、会計用語に頼りすぎずに英語で説明する練習です。最初は単語を探して止まります。次に文法で止まります。最後に、そもそも日本語の意味を整理できていないことに気づきます。
先生からは、難しい単語を使うより、短い文に分けるよう何度も言われました。これはUSCPAの質問文を作る時にそのまま役立ちました。
予備校へ質問する時も、最初は長い日本語を無理に英訳していました。途中からは「I am confused about the timing.」「Why is this recognized as revenue in Year 2?」のように、短く聞けるようになりました。
(3)要約・説明トレーニング
もう一つ大きかったのが、英文や日本語の説明を短く要約する練習です。先生が短い文章を読み、それを英語で要点だけ説明します。
全部を訳そうとすると追いつきません。誰が、何を、いつ、なぜ、どの条件で、という骨組みだけを拾う必要があります。
これはAUDでかなり効きました。AUDは英文を日本語に訳せても、論点を外すと間違えます。問題文を読みながら「これは内部統制の運用評価なのか」「監査報告書の文言なのか」「実証手続の目的なのか」と分ける癖がつきました。
英語学校は、英語を話すためだけでなく、情報を整理して伝える訓練の場でもありました。
3. USCPA学習で役立った場面
FAR: 問題文の条件を落としにくくなった
FARでは、日付、金額、年度、例外条件を落とすと一気に間違えます。英語学校で細かい文法や条件を指摘され続けたおかげで、問題文を雑に流す癖が減りました。
AUD: 選択肢を切る根拠が作りやすくなった
AUDでは、英語を読めるだけでは足りません。何を問われているかを短く言い換えられると、強すぎる選択肢や責任範囲を広げすぎた選択肢を切りやすくなりました。
REG/TCP: 長い税務問題で迷子になりにくくなった
REGとTCPは、数字だけでなく「誰に」「いつ」「どの取引が」発生したかを整理する必要があります。英文を全部訳さず、条件を箱に分ける読み方が役立ちました。
質問: 詰まった時に止まりっぱなしにならなかった
一番大きかったのは質問です。完璧な英語で聞けなくても、短く疑問を出せるようになったことで、予備校のサポートを使う回数が増えました。USCPAは長期戦なので、詰まりを放置しないことはかなり重要でした。
4. 英語学校に向いている人・向かない人
(1)英語学校に向いている人
向いているのは、本気で英語の苦手意識をつぶしたい人です。特に、TOEICの点数はあるのに話せない人、英文を読むだけで疲れる人、質問する前に諦めてしまう人には向いています。
- USCPAの英語講義に不安がある人
- 英語で質問する練習をしたい人
- 仕事で英語を使うキャリアに寄せたい人
- 毎週の宿題で強制力を作りたい人
私の場合、英語学校に通っていた期間は、USCPAの勉強より英語学校の宿題の方がきつい週もありました。それでも、英語に触れることが日常になったのは大きかったです。
(2)英語学校に向かない人
逆に、忙しすぎて宿題の時間をまったく取れない人、英語より先に会計知識を固めた方がいい人、TOEICスコアだけを短期で上げたい人には向きません。
- 週1回の授業だけで伸びると思っている人
- 宿題や復習に時間を使いたくない人
- スピーキングより資格教材を早く進めたい人
- まずはUSCPAの受験資格や費用を整理したい人
英語学校は、通えば自動的に英語ができる場所ではありません。むしろ、できない自分を毎週はっきり見せられる場所です。そこに耐えられるかどうかで、向き不向きが分かれます。
5. 通わない場合の代替案
全員が英語学校へ通う必要はありません。USCPA学習に必要な英語は、目的を絞れば自宅でも鍛えられます。
オンライン英会話
質問する練習にはオンライン英会話が向いています。USCPAの論点をそのまま話す必要はありません。「昨日勉強したことを3文で説明する」だけでも効果があります。
英語アプリ
TOEICや基礎文法が不安なら、英語アプリで毎日短く触れる方が続く人もいます。通学の負荷が重い人は、まずアプリで英語への抵抗を下げるのも現実的です。
USCPA教材の音読
意外と効いたのは、USCPA教材の短い解説文を音読することでした。FARやAUDの定義文を声に出すと、自分がどこで文構造を見失うかがわかります。
英語学校だけではUSCPAには合格できません。受験資格、州選び、学歴評価、NTS、科目順は予備校サポートがある方が進めやすいです。まずは資料請求や無料説明会で、総額とスケジュールを確認してください。
USCPAを始めた理由を読むまとめ
英語学校に通った8か月は、楽ではありませんでした。仕事の後に授業へ行き、宿題で詰まり、授業で言えず、帰り道に落ち込むことも何度もありました。
それでも、USCPA学習を始めた時に「英語だから無理」と思う回数はかなり減っていました。講義を止めながらでも聞ける。問題文を全部訳さなくても条件を拾える。短い英語で質問できる。この3つがあるだけで、学習の継続はかなり楽になります。
USCPAに英語学校は必須ではありません。ただ、英語で何度も止まってしまう人にとっては、会計を学ぶ前の土台作りとして十分に意味がありました。
USCPAを目指した理由と、最初の3か月でやったこと受験プロフィール、科目順、最初に作った学習ペースをまとめています。 TCPを選んだ理由。REG直後に税務Disciplineを取り切った話2024年以降の試験制度で抜けやすい4科目目の体験談です。